EDの診察はどういった内容で、どのような流れで進んでいくかを知っておけば、病院で診察を受ける際に変な緊張や身構えるようなこともなく、自然体で診察を受ける事ができます。

このページでは、EDを診察する際にどういった流れで検査や治療を行なうのかを説明していきたいと思います。

問診票の質問内容について

EDの診察の前には、以下の様な問診表による質問に答えていく場合が多いです。EDのセルフチェックの様なものですが、以下に問診表で聞かれる質問事項の具体例を紹介します。

問診票の質問事項(例)

  • 性的刺激(パートナーへの愛撫、性的写真を見るなどの状況)による勃起の有無
  • 性的行為(性交、愛撫、前戯およびマスターベーションを含める)の際の勃起の回数、維持など
  • 性交の回数、挿入の有無、性交を終了するまでの勃起維持など
  • 性的刺激または性交時の射精の回数と絶頂感
  • 性交時の満足度
  • 性的欲求(性的行為を行いたいと思ったとき、性交していることを考えたとき、性交がないことへの欲求不満を感じたときなど)の有無や程度
  • 勃起を維持する自信の程度
  • 性生活の満足度、パートナーとの性的関係においての満足度

あくまで具体例となりますが、性機能に関する基本的なカウンセリングを行なう前に、問診を行ないます。または、カウンセリングの最中に上記の質問が行なわれ、具体的な治療方針や現在の状態等を探っていきます。

さらに、記入した問診票をもとにカウンセリングを行い、仮の診断が行われます。場合によってはED治療薬(バイアグラ等)を短期間、例えば4回分処方するなどして、すぐに投薬治療に入り、薬の効き目を確認することもあるので、問診票には見栄を張らずに、事実を正確に記入していきましょう。

問診から診断、治療薬の処方までの流れ

以下は問診票の記入から処方薬をもらうまでの流れとなります。具体例となりますので、詳細は診断を受ける病院や専門外来へ問い合わせてみてください。

問診と診断

回答した問診票の内容をもとに、医師の問診(カウンセリング)を行ないます。ED治療では、いざ医師と向かい合うと羞恥心と緊張が入り交じってうまく話せなくなりがちです。しかし、この問診ではあまり堅苦しく考えずに、気軽に雑談するくらいの気分で対応するとよいでしょう。

基本的には初診時の問診と採血などの簡単な検査、そして、その結果をもとにEDの原因を判断し、治療に入るという流れになります。しかし、先述したとおり、問診を行なったとで「仮の診断」を行ない、その日にED治療薬を試験的に処方される場合もあります。

そして、処方された薬が効かない場合は、さらに追加の検査を行う場合もあります。

投薬・その他の治療法、処方承諾書

基本的に、ED治療薬(バイアグラ等)を処方しますが、体質等が原因でED治療薬が使えない場合には漢方薬を、ホルモン分泌に問題がある場合であればホルモン注射を、心因性の場合であればED治療薬と併用して、専門的なカウンセリングを別途行ないます。

また、陰茎自体に問題がある場合には手術などの方法があります。しかし、ほとんどの場合はED治療薬が最初の治療に用いられます。ED治療薬の処方の際には、医師から服用についての説明を十分に受け、その後、処方承諾書に署名する流れとなります。

血液検査で精巣内のホルモン量がわかる

尿検査、血液検査

尿路感染症、腎疾患、糖尿病などの器質的な問題の有無を調べるために、尿検査と血液検査を行います。(問診で仮の診断をして、ED治療薬の効き目を確かめた後、この検査を行うケースもあります)

ホルモン検査

脳下垂体から分泌される黄体ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロラクチン(PRL)、テストステロン(男性ホルモン)など、血液中に含まれているホルモン量を測定します。LHは精巣を刺激するホルモンで、LHとテストステロンが低い場合や、LHは高いがテストステロンが低い場合、脳下垂体から分泌されるホルモン量が少ない場合などは、精巣に問題があると推測できます。(問診で仮の診断をして、ED治療薬の効き目を確かめた後、この検査を行うケースもあります)

その他にも、陰茎内の血液流出入の状態を調べるカラードップラーエコー検査、陰茎内の血管の異常を調べる血管造影などがあります。

スタンプテストとは?

仮の診断の時に、ED治療薬の処方と同時に、スタンプテスト(切手テスト)を行う病院もあります。これは、夜間に陰茎が勃起しているかどうかを確かめるもので、連続した切手を陰茎に巻きつけて就寝し、起床時にミシン目が切れているかどうかを確認します。
他に巻尺のような測定装置を陰茎に巻きつけて、最大勃起時の太さを測定する方法もあります。またリジスキャンという、睡眠時の陰茎の太さを観察する装置もあります。心因性のEDであればストレスのない夜間に勃起が起こり、器質性のEDならば夜間は勃起が弱くなったり、なくなったりもします。

投薬を基本とした勃起を促す治療法

ED治療薬

EDの治療は、まずED治療薬を服用してその効き目を確かめることから始まります。糖尿病や高血圧症などを併発している場合は、これらの生活習慣病の治療も同時に行います。ED治療のほとんどは投薬治療ですが、心臓病などでED治療薬が使えなかったり、有効でない場合の治療法もいろいろあります。

心理療法

20~30歳代の若い世代に多い心因性のEDに対して、ED治療薬の服用と同時に心理療法を行う場合があります。「また失敗するのでは」という強迫観念やプレッシャーなどをうまくコントロールできるように、カウンセリングや精神分析などを行います。

ホルモン療法

男性ホルモンの減少によるEDの場合は、男性ホルモンを補充する注射を行います。

海綿体注射療法

陰茎海綿体に直接注射をして勃起を促進する方法。以前はよく行われましたが、ED治療薬が普及した現在では、ED治療薬が効かない場合のみ行われています。この注射療法は、海外のほとんどの国では自己注射(患者が自分で陰茎に注射をする方法)が承認されていますが、日本では認可されていません。

陰圧式勃起補助具

円形の筒に陰茎を挿入して血液を貯留することで勃起を促進し、陰茎の根元をゴムで縛って勃起を持続させます。

手術による治療

手術については、陰茎の血管に異常がある場合に行う血管手術や、陰茎内にポリエチレンの芯棒を入れるプロステーシス(人工陰茎)という方法などがあります。プロステーシスは陰茎海綿体を傷つけるので、十分な検討のうえで行う必要があります。

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