勃起は、男性性器で起こる生理現象ですが、精神的な刺激や視覚的な情報など、「脳からの刺激伝達」によって起こる場合もあります。EDの原因を知ることも大切ですが、まずは勃起のメカニズムとなぜ射精に至るのかを説明していきたいと思います。

血液の圧力が高まると勃起は起こる

真理的な刺激や知覚的・物理的刺激が脳内の勃起中枢を刺激することで、陰茎内部にある「海綿体」の毛細血管に血液が流れ込み、陰茎内の血液の圧力によって充血し、下方に垂れ下がっていた陰茎が硬く大きくなることで、勃起が発生します。この際、筋肉の力ではなく、血液の圧力によって陰茎が太く、大きくなるわけです。

勃起は、性交時に女性の膣内に陰茎を挿入し、子宮内に精子を放出して卵子と受精させるために欠かせないメカニズムなのです。

陰茎に血液が流入し起きる勃起

陰茎内には3本の海綿体が並んでいるのですが、そのうちの1つである「尿道海綿体」は、尿道を形成するもので、勃起にかかわるのは他の2本の陰茎海綿体となります。そして、陰茎海綿体は丈夫な「タイヤのチューブ」のような白膜に覆われていて、その内部に血液が充満し、白膜が内圧に耐えることで勃起が起こります。

陰茎に流入する血液は、外腸骨動脈→内腸骨動脈→内陰部動脈を通り、陰茎内の「尿道球動脈・陰茎背動脈・陰茎深動脈」の3つの動脈に枝分かれした後、海綿体内の静脈に繋がっていきます。

性的興奮などで勃起中枢が刺激されると、動脈が緩んで血液が海綿体に充満して勃起し、逆に動脈が縮むと陰茎も縮みます。

筋肉の収縮で起きる射精

射精はどのようなメカニズムで発生するのでしょうか?先程、勃起は血液の圧力によって起こると説明しましたが、射精に関しては「筋肉の収縮」によって発生しています。

性的な興奮が頂点に達することで、精嚢や精巣上体(副睾丸)、精管のまわりにある尿道括約筋、海綿体筋、会陰横筋などの筋肉が規則的に収縮し、尿道前立腺部分にある精液が尿道口を経て、体外に押し出されます。これが射精に達するための一連の動作となるのです。

中枢性勃起と反射性勃起

勃起にはその性格がまったく異なる、二つの種類が存在しています。

中枢勃起

一つは、視覚や聴覚の刺激、精神的・心理的な刺激によるものが「中枢性勃起」で、女性の裸を見るなど性的な想像をすることで起こり、大脳皮質を経由して、性中枢、脊髄の勃起中枢に伝わり、勃起が生じます。

反射性勃起

マスターベーションやペッティングなどの物理的刺激を陰茎、陰嚢に与えたり、直腸、膀胱を刺激することで、脊髄の中にある勃起中枢が刺激されることにより起こります。

また、睡眠時に起きる夜間勃起は、一晩に3~6回ある「レム睡眠期」の間に起こるもので、目覚めた時がちょうどレム期であると、いわゆる「朝勃ち」となります。

ちなみに、豆知識となりますが、子宮内の胎児も陰茎や陰嚢が臍帯(へその緒)で刺激を受けて、反射性勃起を起こすことがあるそうです。

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